新卒入社の会社で『鬱』になった話①

うつ

どんな会社で働いていたの?

2020年4月、私は東京都のとある中小企業に入社しました。

この時の気持ちは

「絶対に辞めてやる」

でした。

おいおいって感じですね。

しかし、なぜこんなにも辞めたかったのかと言いますと、私にはとある夢があったからです。

本当は東京でフリーターをやりながら、その夢を叶えようとしていましたが、世の中は新型コロナウイルスでパニック状態。

アルバイトも満足にできないという理由で、その時に内定を頂いていた会社に入社することにしました。

これから就職活動をする学生に、短期離職者の私が言えることはただ1つ。

「興味のない会社はやめておけ」

です。

4月「新入社員研修って…社畜研修のことですか?」

着たくもないリクルートスーツに着替えた私は、行きの電車で考えた雑な意気込みを社員の皆様に自信満々に話していました。

今考えるとこんな気持ちで入社してしまい、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。

入社後は、都心で他社の新入社員の方々と一緒に新入社員研修を受講しました。

私は、この新入社員研修が本当に苦痛でした…

ひたすたらお辞儀の角度や発声について指摘され、上司のたて方、新入社員としての気の使い方等々…

講師の方が「では資料を配ります」と言った後に「新入社員ならすぐに取りに来るべきです」と、小学校でも教わったことのない社畜教育を強制してきました。

挨拶の仕方にも力を入れ、テストに合格にならなかったチームには

「もう一度テストしてください」と言いましょう!」

と唖然の研修を強いられました。

このご時世に、大きな声を出して飛沫を飛ばす研修に嫌悪感しか抱きませんでした。

「私の入社した会社は、こういう新入社員を求めているのか」

と思うと、自分がそうはなりたくないと思い、ただただ苦しかったです。

就職活動の際に「どんな新入社員研修を予定しておりますか?」と聞いても良いのかもしれませんね笑。

後に聞いた話ですが、職場の先輩は謎の本を駅前で売る練習をさせられたと言っていました。

5月「身体が起き上がらない…」

さて、5月といえば5月病の時期です。

そんな時期の私は、案の定気持ちが落ち込み、知恵熱を出しながらベッドから出れずにGWを過ごしていました。

「本格的に鬱かな」と思い、メンタルヘルスクリニックに電話するも、感染防止対策のためご新規さんはお断りとなっていました。

緊急事態宣言発令中ということもあり、休日に息抜きをすることもできず、仲のいい友達に会うこともできず、ただただ早くコロナが収束しないかなと願っていました。

確か、再放送で流れていた「JIN」を一人で見て、大号泣していた記憶があります。

この時会社では、3ヶ月に及ぶOJT期間中で、いろいろな部署を回りながら新入社員の配属先を選定していました。

冒頭で述べた通り「自分自身がわくわくしない会社」は本当に苦痛です。

会社の事業内容が変ということではなく、私がその会社の事業内容に興味がなかったのです。

もちろん素敵な事業を行なっている会社でしたので、興味のある人からするとわくわくするお仕事かと思います。

ただ、私が興味を持てなかっただけなんです。

だからこそ、「好きでもないのに、覚えなきゃいけない」ということが、本当に苦痛でした。

6月「営業になりそう…無理、絶対無理」

6月、最後の研修の月になりました。

私はコミュニケーション能力が長けていたので、初対面の人からすれば「営業職」に向いているとよく言われました。

だからこそ、この会社でも「営業部」に配属されてしまうのではないかと怯えていました。

同期は3人いましたが、皆最後の研修先の部署が、第一印象で「その部署っぽい」ところを回るように計画されていたので、心底私は怯えました。

そうです、私の最後の研修先は「営業部」だったのでした。

お客様に製品を売るためには、その製品について詳しくならないといけない。

会社の製品に興味がない私は、果たして覚えられるのか。

自分が興味のないものを、お客にうまく売れるのか。

うまく売れず、上司にとやかく言われることに果たして耐えられるのか…

そんな不安がずっと続いていました。

真面目なのに不真面目なんですよね…

営業研修期間中に、なんとかして営業に不向きだってことをアピールしなくちゃ!

なんて必死になっていましたが、「ぜひ営業に来て欲しい」と社員さんに言われた瞬間は生きた心地がしませんでした。

もちろん好きじゃなくても、「仕事だし」と割り切って製品や商品を売る営業さんはいると思います。

しかし、私の場合はダメなんです。

心と行動が一致していないと、ものすごくもやもやしてストレスになってしまうんです。

「苦手なことよりも、得意なことを伸ばした方がいい」

今はそれを大切にしています。

入社3ヶ月目にして会社で大号泣

OJT期間中は、先輩社員さんと上司と私との3人グループのようになっていました。

面談を週に一度開催し、「何を学んだか」「不安はないか」などヒアリングして、最後の面談では、新入社員の希望の部署を聞く、という流れでした。

先輩社員さんは女性の方で、年齢も近いということもあり、とても話しやすい方でした。

反対に上司の方は、コンプレックスをネタにして笑いを取ろうとする人でした。

(苦手なタイプ)

製品への思いが強いからか、聞かれるまま私が学んだことを話すと「違う、そうじゃない」と言ったり(別上司に研修で教わったことを言ったまでです)

「ふうん」で終わらせるなど、よくいる上司ってこんな感じかなと一人考えていました。

最終面談日の前日、私は先輩社員さんに

「相談したいことがあるので、面談前にお時間よろしいでしょうか」

とメールしていました。

この時の私は、自分が営業に行かされることが不安でしかたなく、どうにかして配属されないようにと必死でした。

面談開始数時間前、先輩社員さんに「何かあったの?」と聞かれた瞬間に言いました。

「泣いてもいいですか?」

今まで抑えていていた感情が溢れ出し、私は会議室でしゃくりあげながら大号泣していました。

場所を変え、私の呼吸が落ち着いてから、この数ヶ月ずっと不安だったことを告白しました。

「上司とうまが合わない」

「会社の製品に興味が持てない」

「営業に配属されそうで不安」

「ストレスで生理がこない」

と…。

もともと、人に相談することが苦手でしたが、思い切って全てをぶちまけました。

今までの面談の時に、少しでも話していればよかったのですが、このOJT期間中では面談で話したことは全て社内のネット掲示板に掲載され

新入社員の思っていることを全ての人に公開していたので、私はひたすら隠していました。

(流石にないとはいえ、「生理」のことや「営業嫌だ」という気持ちが公開されたら…)

先輩社員さんは

「『製品に興味がないから営業嫌です』って言ってもいいと思うよ」

と言ってくれました。

「この会社が良い!」と思って入社した先輩に向かって、「会社の製品が嫌い」と言ってしまい本当に申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

しかしこの頃の私には、「営業部に配属されたら、心が終わる」と言う気持ちでいっぱいでした。

その後、最終面談で上司に「営業は嫌だ」と言うことを告げました。

上司は「よく会社(うち)に入ったね」と言ってきました。

本当にそのとおりです。

そんなこんなで7月になり、社長が配属先を言い渡しました…(続く)

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